2010年11月30日

■ブログ版=瓜南直子展= 【月こそ神よまどかにて】9.



ねよかな峠を越したら、深い眠りにたどりつけるのか、見ておいで。

「飛丸」変10
飛丸.jpg




旅の入江。父が遺した月を見送る。

「ムーンチャイルド すいこ」M8
すいこ.jpg





にいちゃん。おうち帰ろう。

「ムーンチャイルド ねねこ」M8

ねねこ.jpg








posted by 瓜南直子 at 21:52| Comment(0) | ブログ展覧会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月29日

■ブログ版=瓜南直子展= 【月こそ神よまどかにて】8.


蕺の白い十字が闇に浮かぶ。油をそそげば、 発火しそうな夜だ。
「火薬」変50

火薬a.jpg





ことばにもならない、心のきれぎれをまろびてあそぶ、お手玉の夜。
「赤きうはごと」変50

赤きうはごとN.jpg










posted by 瓜南直子 at 21:10| Comment(0) | ブログ展覧会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月28日

■ブログ版=瓜南直子展= 【月こそ神よまどかにて】7.


おれは鉄の皮。酸化し朽ちてはがれる錆びの塊。太陽の化身のなれの果てだ。でも、おれは美しい。おれは美しい。

「月護り姫」変12
月護り姫N.jpg


左脚に棲む月の子を、私におくれ。その肉球のスタンプで、私は関所をこえられる。

「月の骨格」変12
N月の骨格.jpg




posted by 瓜南直子 at 11:55| Comment(0) | ブログ展覧会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■ブログ版=瓜南直子展= 【月こそ神よまどかにて】6.


なごりの夢にはさまれた頁。
「月化粧」M8

月化粧.jpg



 こどもたちよ。わたしの姿をおぼえておけ。

「夏のゆくえ」P8

夏のゆくえa.jpg
posted by 瓜南直子 at 11:44| Comment(0) | ブログ展覧会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年11月25日

■ブログ版=瓜南直子展= 【月こそ神よまどかにて】5.

火の国へN.jpg
                           「火の国へ」変20



絵の描き始めは開墾のようなものだ。

石膏や雲母、金属粉、絵具などを置いてから、いったんキャンバスをパネルからはがし、お湯をかけてふやかして揉む。これをもう一度パネルに張りなおすと、刷毛目やナイフ跡のような人の手仕事の跡は消え、朽ちて崩れ落ちた壁のような画面ができる。これを下地として、下絵、トレース、おおまかな色を置き、地を整える。この下地は凸凹がはげしいので、やすりをかけたりして整理しながら進めるが、色が色として見えてくるまで何層も重ねてゆく。私は畑を耕し種を蒔き、せっせと面倒をみる。

ある程度育つと、絵が喋り始める。ここをこうして、こんな風にして、と訴えてくるのだ。それはもう、たいへんなお喋りである。私は絵のしもべとなり、毎日絵の話を聞いて、気に入るようにせっせと描く。こんな色イヤだの、もっと生っぽくない色味にしてくれだの形が痩せてるだのとだだをこねる。寒いとかさみしいとか言ってたかと思うと、静かなところに行きたいと無茶を言う。

かくして仕上げ近くまで毎日、私は絵にお仕えモードである。至れり尽くせり、あやされ可愛がられて満足した絵は、やがて安心して眠ってしまう。ヤツラは言いたいだけ言って、仕上げるということを知らないのだ。

そこでようやく私はムクリと起き上がり、ヤツラがぐっすり眠っている隙をねらって、私の思い通りに仕上げてしまう。タイトルが決められ、落款されると、もうヤツラは出られない。


次の絵はまだ、目も開かないようだ。わたしはまた、出てきた芽の間引きや肥料まき、害虫や害鳥を追い払うのに余念がない。

早く喋ってくれないかしら、と思いながら。



________________________________________________________________________________
posted by 瓜南直子 at 17:50| Comment(0) | ブログ展覧会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。