
今年も漬けました紅しょうが。
青いガラスの甕に3年分の紅しょうがが漬かっています。
自家製の紅しょうがは、辛みがキワキワしておいしい。
塩と梅酢しか使っていないので、しょうがの辛みが際立ちます。
以前、スライスして漬けるという方法を教えてもらったんだけど、
時間がたつと味がスカスカに抜けてしまうし、漬け水が傷んでしまう。
どんなものでもそうだけど、漬物は丸ごと漬けたほうがおいしいに決まってる。
水菜や大根葉だって、刻み漬けはあくまで当座の漬物。
保存を考えるなら丸ごと漬けるのがいい、というわけで、
あれこれ調べて、私なりに納得した漬け方です。
新しょうがは、ブロックごとにモキッと折って、歯ブラシでよく洗います。
何と言っても土の中にいたのだから、念入りに。
水分を拭いて、さらに粗塩で揉みながら汚れをおとします。
洗ってしょうがの10%くらいの塩を水に溶かし、しょうがと一緒にビニール袋に入れて、
漬物器か、ボールに入れて重石をして一晩おきます。
翌日、水気をふいてざるにあけて一回目干し。
天日なら半日、陰干しなら一日くらい、途中で天地を返して干します。
(筆しょうが、とか細めのものは半日くらい)

とりこんだら、ひたひたの梅酢に漬けてまた軽く重石をします。
一週間ほど置いて、また水分を拭いて干します。

この時の梅酢は、ざんねんですが捨てて下さい。
しょうがのアクとかクセを吸って、苦いようなエグいような味になってしまってます。
もったいないなーと思いながら、この梅酢を流しに捨てるのは、
漬物の下漬けとは、素材のアクとか雑味を取るためにするのだとわかるひとときです。
二回目干しが終わったら、いよいよ本漬け。
梅酢をヒタヒタに注ぎ、上に梅干しの赤紫蘇をたっぷり、蓋をする感じで乗せます。
もし梅干しを漬けていれば、そこに一緒に埋めてしまってもいいです。
これで出来上がり。細いものなら一週間ほどで食べられます。
今年はわりと大ぶりなしょうがを漬けたので、一か月くらいでしょうか。
でも、うちには3年もの、2年もの、今年のものが一緒に漬かっているので、
今年のものは、甕のいちばん底に入れました。
出す時はトングで。濡れた箸を入れると傷むもとになります。

自分で漬けると、紅しょうがといっても、紅というより、マゼンダっぽい色になります。
素直な味なので、お寿司に入れたり添えたりしても馴染みます。
うなぎや焼き魚の箸休めにも。
紅しょうがパスタや紅しょうがだけヤキソバ、べた焼き。、
あと、牛肉との相性もいいので、すきやき風煮や焼き肉に添えるのもいい。
しかし、冷やし中華やヤキソバに乗ってるのは、まっかっかな紅しょうがでなくちゃ、と
子供の頃から刷り込まれてしまってるので、自家製だと、なんだか景色として違うだろーってことで、
ベタな冷やし中華を作りたい時は、食紅入りの紅しょうが買ってきたりします。
とんこつラーメンも、自家製のものは色が消えてしまうし。
自分でもヘンテコだと思うけど。
あと、京都ではどこでも売っていた紅しょうが天、
関東では見かけないし、今度作ってみよう。
で、さっき「紅しょうがの漬け方」を検索してみたら、似たような漬け方が出てきました。
なぁーんだ、でした。
便利な世の中になったものです。