2010年01月30日

柴田悦子画廊の『いぶりがっこ』

SBSH03711.JPG


毎年、この季節になると秋田の「いぶりがっこ」送られてくる。

と言っても、秋田から直接送られてくるのではない。贈り主は銀座の『柴田悦子画廊』のオーナー、柴田悦子女史である。

柴田さんの故郷、秋田県の実家の自家製いぶりがっこである。


『柴田悦子画廊』には、幾度となく私の個展を主催していただいた。

自分のイメージのおもむくままに、好きに絵を描かせて下さった、ありがたい画廊である。


「がっこ」とは秋田県で漬物のことを指す言葉。

一説には、角館のお殿様のもとに、京からお輿入れしたお姫様が漬物を召し上がって、

「雅香」である

と申されたからだ、と聞いたことがある。

「がっこ」の語源には諸説あるようだが、このエピソードが気に入って、私はこの説をとっている。

柴田さんの実家は、昔は茅葺き屋根で囲炉裏が切ってあり、天井から縄で編んでつるした大根を、囲炉裏から出る煙で燻していたらしい。

今は、近在の家もみな囲炉裏がなくなり、共同の燻し小屋を作って、大根を燻し、持ち帰って漬けるという。

玄米とザラメ、塩、唐辛子で漬け、1月末頃に食べ頃となり、ご両親が銀座で画廊を開く娘のところに送って下さるのである。
それを横取り、いえ、おすそ分けしていただくのだ。

毎年いただくのだが、そのたびに味が少しずつ違うのがまた楽しい。各家庭でもそれぞれ味が違うという。


それにしても、今年のいぶりがっこは絶品。

たくわんなのに、若くキワキワした味。歯ごたえ。そしてその香りの良さ。

大根と煙と米が作り出す
奇跡のような味。

真空パックされて売ってる、商品としてのいぶりがっことは、全く、別のものだ。


柴田さんの故郷からは、秋田小町や干しぜんまいなどもいただいた。

そのあたりについては、また今度。


−−−−−−−−−−−


posted by 瓜南直子 at 14:35| Comment(3) | 漬物道楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いぶりがっこでおいしい酒が飲めそうですね。
またツイッターでお会いしましょう。
Posted by hamusin at 2010年01月30日 15:40
秋田のじゃんご(twitter名sasukenbo)です。
いぶりがっこを取り上げていただいて、秋田県人として、この上ない喜び。これも、りっぱなB級グルメと自負しております。
東京でも、あきた美彩館(東京都港区高輪4丁目10-8 京急第7ビル ウィング高輪WEST-III 1階)で求められます。
良かったら、どうぞ...って、観光関係者ではありませんが。
でも、柴田悦子女史の真心入りの自家製いぶりがっこには、遠く及ばないでしょうがね。
Posted by じゃんご at 2010年04月17日 15:53
コメントありがとうございます。私は秋田県人でもないのに、このいぶりがっこは自慢です。
他にも、干しぜんまい、塩漬けのミズやイタドリ、ヒロッコ、とんぶりなども大好きです。
有楽町の交通会館に「秋田なまはげ館?おばこ館?」という物産館があって、よく行きます。男鹿半島の塩、納豆、野菜などをホクホクと買ってきます。
秋田との縁は、柴田悦子女史の他にも、京都河原町六角東入ルの「秋田家」さん。ここのご主人が角館の方で、三味線遣い。今も京ことばに秋田のニュアンスが漂います。 行ったこともないのにエラソーに「がっこ」のうんちくを並べてしまったのは、こういう訳でした。
ではまた、TLでお会いしましょう。
Posted by kanan_naoko at 2010年04月18日 10:45
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