2012年02月08日

いつもなおかず7.子供の頃は嫌いだった。「にんじん」


にんじんとピーマンがきらい、というと子供みたいだけど、
実はあまり好きじゃない。特に何かの料理に入ってるのがニガテ。
にんじんならカレーとか八宝菜みたいなのとかポテトサラダとか。
酢豚にはどっちも入ってる。ピーマンの肉詰めなんてものを考えたのは誰なんだろう。
ピーマン嫌いのお子様にも食べられるように、なんて昔の料理研究家あたりが考えたのかも知れない。

おろかものめ。

箸遣いもままならぬ子供が、ピーマンをパコッとはずしてお肉だけ食べてしまい、
結局残したピーマンをめぐって母は声を荒げ子は泣き、あわれ食後の団欒は愁嘆場と化していまう。
だいたい、お箸で切れないじゃないの。あんなもの。
こうして、一料理研究家の思いつきで家庭の平和はガラガラと音を立てて崩れてゆく。

しかし、スーパーに行くと焼くだけになったピーマン肉詰めを売っている。
いつのまにか家庭料理として確固たる地位を得たらしい。
うーむ。料理研究家とスーパーとピーマンの間で、どういう戦略会議があったのか。



ピーマンもそうだけど、にんじんは特に「彩り」として使われることが多い。
なんか地味だから、にんじんでも入れて的な安直な使われ方をされている。
気の毒だ。中華丼、八宝菜、酢豚、カレーに至ってはお野菜ゴロゴロのお約束のように、
大ぶりに切ったにんじんが入っていて、ルーになじまないことおぴただしい。
あんまりだ。誰もにんじんのことを考えていない。



と、マイナス面ばかり上げてみたけれど、にんじん、ピーマン、そのものはおいしい。
私は、それぞれそのものを食べるのは大好きなのだ。

ちゃんと作ったにんじんのグラッセはおいしいし、煮しめのにんじんもおいしい。
りんごと合わせたジュースもおいしいし、皮ごと蒸したにんじんの甘さは、なんとも滋味にあふれたものだ。
ピーラーできしめんのように削って蒸してソースをかけるのもいい。

にんじんは、独特の強い味があって他の素材となじみにくい。
だから、煮物や汁ものなどに使う場合は、一度さっと湯通しする。

ビタミンC分解酵素があるらしいので、生で食べる場合はレモン汁をかけておく。

と、なんだか君、他の子と一緒にできないから「別室にて待機」みたいな孤独なお方なのです、にんじん君。


いつものお総菜で作るのは、「にんじんたらこ炒め」「にんじんサラダ」の2種。
わわっと作れて、いっぱい食べられて保存もきくので愛好してます。






にんじんたらこB.jpg






◆にんじんたらこ炒め

にんじんは繊切り。たらこは皮に切れ目を入れてちょっとほぐしておきます。
フライパンに油少量を入れにんじんを炒めお酒を少し振り入れて、
蓋をしてフライパンを揺すりながら、にんじんに火を通します。
たらこをほぐしながら入れて、水分が飛び、たらこにも火が通れば出来上がり。
仕上げにシーズニングソースか醤油を数滴たらして風味をつけます。

めんたいこでもいいし、タカノツメを入れても。あと豆板醤を入れるとコクが出ておいしい。

ここでは洋にんじんを使ってますが、金時にんじんを使うとコクッと深い味わいになります。





しらたきめんたいA.jpg






にんにくとオリーブオイルにしてペペロンチーノ風にしても。

にんじんでなく白滝で作ることもあります。
白滝は、下ゆでしてよく水切りして、フライパンで炒めながらお酒と出汁を少し加えて、
水分をよっく飛ばしてから、たらこかめんたいこを加えます。べちゃっとすると全くおいしくないので。
こちらもペペロンチーノ風にもできます。






にんじんサラダB.jpg





◆にんじんサラダ

生のにんじんにソースはなじみにくい。包丁で切るとにんじんだけがいつまでもよそよそしい。
そのあたり、さすがフランスにはサラダ用のにんじんおろし器[ムーラン」というものがあります。
これでおろすと表面が粗いやすりをかけたように複雑になり、ソースがなじみやすくなるんです。
四面粗さの違った刃のついたチーズおろしや鬼おろしなどでもいい。
ハッシュドポテトなどもこれでおろして作るとまとまりやすく、もちっとカリッと仕上がります。



おろしたにんじんは、レモン汁で和えておきます。
松の実を香ばしく炒って、キッチンペーパーに取り、その上で粗みじんに切ります。
レモン汁を切った人参と、松の実、パセリをフレンチドレッシングで和えてブラックペッパーを挽いてできあがり。

時に、つるしヨーグルトを添えてバゲットに乗せて食べたりもします。


☆つるしヨーグルト
ヨーグルトを布巾で包み、口を留めて一晩水道の蛇口にかけておく。
ねっとりおいしいヨーグルトペーストができる。絞るとまろやかな味にならない。
出てくる水分はホエイなので、ボールで受けておく。




ちなみに、北鎌倉「大陸」の酢豚には、にんじんもピーマンも入っていない。
タケノコと絹さやがちょっと、あとはひたすら豚、のいさぎよさ。そして甘くない。
私はこれをひたすら愛してる。




大陸 酢豚.jpg










posted by 瓜南直子 at 05:15| Comment(0) | いつもなおかず | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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