2010年07月10日

ヘイヘイ!モンキーズ!

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1968年。

正月の旅行先の高知で父が胆石で倒れ、私が付き添って家までタクシーで帰った。即入院、手術となり、後から帰った母が病院に泊まりこんだ。

留守宅は子供だけの家となった。そして、それまで一括して親に握られていたチャンネル権が、私の手に入った。

クラスの男子が夢中になっていたTV番組【ザ・モンキーズ】をようやく見ることができた。

以来、頭の中はモンキーズで埋めつくされ、小学生の時は何一つ勉強しなくても成績のよかった私の成績は、ガタガタに落ちていった。オール5から、音楽以外はオール3へ。中には2もあったような気もする。

モンキーズ、ローリングストーンズ、アメリカのポップスナンバー、そして深夜放送。足りない睡眠は授業でおぎなう。



【ザ・モンキーズ】はフィクションのアイドルグループのコミカルなドラマ。モンキーズの4人はその中でミュージシャンの役を演じていたわけで、実際に演奏できたのはマイク・ネスミスとピーター・トークだけ。彼らはバンドではなかったのだ。オーディションで選ばれたタレントであり、ロクに演奏なんかできなかった。

モンキーズのスタッフライターであるトミー・ボイス&ボビー・ハートは、レコードの録音用にバッキングトラックとコーラスパーツを作成し、そこにボーカルをのせた。

初期のモンキーズの曲を聞けば、たしかにボーカル以外にモンキーズの他のメンバーは加わっていないことはわかる。



当時から、そんなウワサは聞いていた。ビートルズマニアの従兄弟にも、モンキーズはニセモノだと言われたけど、13歳の頭のイカレた小娘にそんな正論を説いててもムダ。

日本公演の評判も、それはもうヒドイものだったし、実際TVで観ていても音はよく聞こえなかった。けれど、めげない私はカセットテープレコーダーのマイクを、TVの前に置いて録音した。そしてカメラで画面を写真に撮った。もちろん、ロクなものではない。それでもじゅうぶん幸せだった。私にとっては、これこそまさに生録であり、生写真なのだ。



今になって、CDを聞き返してみると、楽曲の良さに驚く。ボイス&ハートによる力強いポップスナンバーはめちゃくちゃかっこいい。

【モンキーズのテーマ】【恋の終列車】【デイドリーム・ビリーバー】【恋はちょっぴり】【彼女】【スター・コレクター】【すてきなバレリ】...
デイビー・ジョーンズとミッキー・ドレンツのボーカルの魅力がめいっぱい引き出されている。



ボイス&ハートの手を離れ、モンキーズのメンバー自身がプロデュースするようになってからも、ゴキゲンな曲が数多くある。

【ランディ・スカウト・キット】、プログレッシブな【ホーバス・ソング】、【カドリー・トイ】、マイク・ネスミスによるカントリー・ロック【恋の冒険】。

そしてミッキーのジャズスキャット【ゴーイン・ダウン】は圧巻。ベッド・ミドラー顔まけのジャズリぶりである。

そう、おもちゃ箱をひっくり返したような、何でもアリの楽しさこそがモンキーズ!

ドラマの中の演技は自然体で、近所のやんちゃなお兄ちゃん風が板についていた。

モンキーズ。彼らはホントにチャーミングだった。もう一度TVシリーズを観たい。できれば字幕で。


めちゃめちゃなイラストの【モンキーズカー】のプラモデルは、惜しくて惜しくて作らないうちに40年たってしまった。

2枚組のアルバム【小鳥と蜂とモンキーズ】の付録についてたカレンダー。

ペナントなんてものもありました。LPもとってあるけど、押し入れの中。

何年かに一度、うわー、モンキーズだあって、掘りかえして見るだけのものですが。


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posted by 瓜南直子 at 21:33| Comment(1) | カナン昭和館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月04日

レミントンのタイプライター

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かなり旧いものであるらしい。

ネットで見ても、ヤフオクなどには登場しない。似たようなものを山口県の博物館で見かけた。

ボディはかなり重い鋳鉄製で、1D-50068の品番が型取りされている。


実は、これ、拾ったものなんです。

横浜のマンションにいる時、マンション全体のゴミ収集所に、捨てられていました。

半分崩壊して、動かなくなっていたのを、当時の相方が丹念に修復したものです。

彼は、信じられないほど、器用でセンスもいいんです。ボロボロの外車を安く買ってきて、新品並みにレストアし、ナンバーも取ってしまう、というツワモノ。

たしか、最近ではランチアのフルビアだかベータだかを、古い倉庫を借りて、完全レストアして乗っているはず。

このタイプライターも、小さなパーツを一つ一つナンバーをふり、紙に鉛筆でアウトラインをとりなから解体し、元通りに直していってた。

プロダクト・デザイナーだけど、電気工事、内装、家具制作、左官仕事、メカ修理。彼にできないことはない。


なぜ一緒に生活できなくなったかといえば、一にも百にも、私がヤクザだったからですね。絵描きになってしまったから。

でも、個展をすれば、一升瓶下げて来てくれる。旧友のような親戚のような関係に昇華しました。

ということで、ヘンな話、まあ、離婚記念の品です。

それにしても、この重さ、すごいですよ。


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posted by 瓜南直子 at 01:38| Comment(0) | カナン昭和館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月10日

アルマイトのお弁当箱

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幼稚園の時のお弁当箱です。側面にひらがなで名前が書いてあります。まず姉の名前をフルネームで。その横に私の名前も。父が釘の先を尖らせて書いたものらしいです。

私の実家の苗字、つまり父の姓には、「じ」が入るのですが、それが「ぢ」になっているのが笑えます。

今も使ってます。朝ごはんの残りのご飯とおかずも適当につめて。家で仕事をしていても、制作中に昼の仕度をするのがおっくうで、結局夜まで食べなかったりすると、調子悪いので。



アルマイトとは、アルミの耐食性を高めるために、人工的に酸化皮膜を作る加工のこと。学生時代の先生が、アルミで成型した作品の着色にアルマイト加工を施していました。

戦前、日本で開発された技術だと先生が言うのを、生意気ざかりの私は、えー本当かなあ、と訝しがっていたけど本当でした。



骨董屋とも言えないレトログッズ屋さんに行くと、売ってるんですね。よく似たお弁当箱。

そうかあ。めずらしいのかあ。値段つくのかあ。

でも、よく考えてみたら、半世紀前のものですもんね。このお弁当箱と、地続きなのは自分だけ。他の人にとっては発見であり、発掘なんですね。

となりは父の弁当箱です。パッキンのついた、おかず用の小さいのも、あったんだけどなあ。


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posted by 瓜南直子 at 15:55| Comment(2) | カナン昭和館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月28日

『暮らしの手帖』−1

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実家に行っても、親戚の家に行っても、何かしらあさってくる癖がある。それも古いものを。

母は賞味期限をとうに過ぎた古い食べ物をくれようとするが、私の欲しいのはそういうものではない。

昔の台所用品だとか、今では手に入らないものの類いである。


家に、母が結婚してからずっと定期購読していた「暮らしの手帖」が段ボール箱にいくつもあった。昭和25年からのものである。

一度だけ全部に目を通したことがあって、これは取っておかなくちゃ、と思っていた。

引越しの度に箱は目にするのだが、いつも納戸の奥にしまわれ、簡単に取り出せなかった。

いつか全部引き取ろうと思っていたのだが、東京で住んだ家が昭和6年に建てられた文化住宅で、ここの旧い木造倉庫で湿気とホコリと虫にやられて無惨な状態となり、ほとんどが捨てられてしまった。

生き残ったのは、この保存用の帙(ちつ)に入っていた15冊だけである。

それでも1961年−1965年にかけての、当時の日本人の実直な暮らしの貴重な資料である。

これから時々一冊ずつ、紹介してみようと思う。


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posted by 瓜南直子 at 09:10| Comment(2) | カナン昭和館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月27日

チリリン扇風機

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がさごそ探していたら、出てきました、扇風機のおもちゃ。

ゼンマイ仕掛けなので、今もチリチリ鳴ります。なんとか回ります。首も振ります。

当時、うちにあった扇風機が同じ形で、並べて親子センプーキ、とか言って遊んでいた気がする。

確か扇風機は初め4枚羽根で、その後3枚になり、また4枚に戻った、と記憶している。

うちの初代扇風機は4枚。そしておそらく昭和33年頃、3枚羽根の首振り扇風機を買ったみたい。

33年8月の写真に写っています。

ちなみに、氷枕で昼寝しているのは私です。子供の頃から暑がりだったんですね。

写真の下に「8月 寝汗がひどいので、まるで病人の様にヒルネです」と、父の書いたコメントがあります。

なんか流線型。ヒコーキのフロペラみたい。


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posted by 瓜南直子 at 13:17| Comment(1) | カナン昭和館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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